
【実施事例】労働組合「活動方針プロジェクト会議(合宿)」
組合の未来を、メンバー自ら描き出す2日間の対話と共創
■ 概要
ある企業の労働組合において、2015年6月、執行部・支部役員・一般組合員が集まり、「活動方針プロジェクト会議(合宿)」を開催しました。
この合宿は、前年度の取り組みをふり返りながら、次年度の活動方針を検討し、さらに中長期的なビジョンやミッションを参加者全員で共に考える、対話型のワークショップです。執行部主導ではなく、一人ひとりの声が反映される「参加型の意思形成プロセス」として設計されました。
■ 実施概要
- 名称:活動方針プロジェクト会議(合宿)
- 日程:1泊2日
- 場所:滋賀県・琵琶湖コンファレンスセンター
- 参加者:執行部、支部役員、一般組合員 計約23名
- ファシリテーター:広瀬 義浩
■ 会議の目的
- 前年度の活動をふり返り、成果と課題を明確にする
- 次年度の活動方針を確認し、具体化への足がかりをつくる
- 中長期的なビジョン・ミッション・コアバリューの探求の起点とする
- 一般組合員の参画意識を高め、将来的なリーダーの芽を育む
- 組合員一人ひとりが「自分ごと」として活動をとらえられるようにする
■ プログラム構成
【1日目】
- チェックイン:合宿への期待と現状認識を共有
- 前年度のふり返り:模造紙とスライドを活用し、活動内容を可視化しながらグループ対話
- 執行部との対話:フィッシュボール形式で、執行部の思い・背景を全体に共有
- ワールドカフェ:「組合の未来」や「自分たちの価値観」についてオープンに語り合う
- 臨時執行委員会:賞与の配分方式をめぐる合意形成に取り組む
【2日目】
- フューチャーセッション:「10年後、理想の組合の姿」を描き出す
- プロアクションカフェ:次年度の具体的な活動案を対話し、磨きあげる
- チェックアウト:合宿を通じて得た気づきや行動意欲を言語化して共有
■ 特徴
- 参加型設計:階層や役割を超えて、対話を中心に据えた進行
- 未来志向:過去の延長ではなく、「こうありたい未来」から逆算して考える構成
- 合意形成の重視:臨時執行委員会では、賛否の分断ではなく“共通理解”を土台に議論
- 感情と意志の統合:ビジョンづくりと、実務計画の橋渡しを体験的に行う2日間
■ 参加者の声
「ただの議論ではなく、“聞いてもらえる・話せる”感覚があって安心した」
「過去の活動を他のメンバーとふり返ることで、組合の意義を再認識した」
「未来を自分たちで描くというワークが、こんなに前向きになれるとは驚いた」
「合宿という場の力もあり、普段は話せないような本音が自然に出てきた」
「配分の話し合いも、対立ではなく理解を深め合う時間になってよかった」
■ まとめ
このプロジェクト会議では、組合の活動方針を「上からの通達」ではなく、「自分たちで創りあげる」ものとして再定義する機会となりました。対話を重ねる中で、一人ひとりの意志が結集し、次年度に向けた確かな一歩が刻まれました。
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