ファシリテーションは、これからのリーダーに必須のスキルです

  • 多様な人材が在籍するにも関わらず、「意見が出ない」「会議が深まらない」
  • 上司が正解を出す文化が残っており、「自律的に動けるメンバーが育たない」
  • 心理的安全性が低く、「本音や違和感が表に出ない」
  • 「業務の話はできるが、信頼や共創が生まれない」関係性

VUCAといわれるような、変化の激しい時代において、職場のチームワークや創造性を最大限に引き出すためには、従来の「指示命令型」ではなく、「場をつくり、人の力を引き出す」ファシリテーション型のリーダーシップが求められています。

今、必要なのは、「正解を言うリーダー」ではなく、「場を整え、問いを立て、メンバーの行動を促すリーダー」です。
正解のない課題に向き合うには、トップダウンではなく「参加型」のリーダーシップが必要です。

ファシリテーション型リーダーは、心理的に安全な場をつくり、メンバーの多様な意見や感情を尊重しながら、目標に向かって話し合いや意思決定を進めていきます。これは単なる会議の進行スキルではなく、組織文化や人間関係に深く関わる「関係性のデザイン」とも言える役割です。

このリーダーシップの特徴は次の通りです:

  • グループの「場」を観察し働きかける力
  • 心理的安全性を高める関わり方
  • メンバーの成長を促すコミュニケーション力

ファシリテーション型リーダーシップ研修では、以下のような力を習得・強化できます。

場(グループプロセス)を見る力
チームの水面の状況を観察し、気づく力が身につきます。

心理的安全性を高める力
安心安全の場をつくることで、関係性の質が高まりと組織の成果が向上します 。

対話力・傾聴力・自己開示力・フィードバック力
メンバーやチームの成長を促進します。

目的と課題を共有する力
「いま、何に取り組むべきか」、課題の可視化と合意形成をリードします 。

部門横断の協働を促す力
職種や立場を越えた関係づくりを推進し組織の自律性と柔軟性を高めます 。

“リーダーらしくない人”でも発揮できる力
権限や指示ではなく、「問い」「場」「関係性」でチームを動かすことができます。

実際の参加者からは、「引っ張るタイプではない自分にもリーダーシップが取れると思えた」「グループの場づくりの重要性が体感できた」などの声が寄せられています。

ファシリテーションは特別な才能ではなく、学び、練習し、体験から身につけることができる「実践知」です。私たちは、ラボラトリー方式の体験学習法を通じて、参加者一人ひとりの気づきと成長を支援します。

6時間研修プログラム例

ファシリテーター型リーダーシップ講座
~組織開発を促す「ヨコ型」のリーダーシップ~

ねらい
・組織開発を促すファシリテーター型リーダーシップについて理解する
・組織づくりの基本的な機能(場の観察、3つの場づくり)を学ぶ
・リーダーのためのコミュニケーションスキルを養う
・自分のかかわり方の特徴に気づき、より良い行動を探る

プログラム
・10:00-10:15   オリエンテーション
・10:15-10:35   チェックイン
・10:35-12:25   組織づくりの要因~グループプロセスの観察と介入
                        小講義「グループプロセスへの注目」
                        体験学習~グループプロセスをみる
                        小講義「グループプロセスへの介入」
・13:25-13:50   自分に向き合う~マインドフルネス
・13:50-14:30   リーダーのコミュニケーション
                       小講義と実習「傾聴とフィードバック」
・14:40-16:20   組織づくりの要因~コンセンサスを促す
                        小講義「コンセンサスを促す」
                          体験学習~コンセンサスを試す
・16:20-16:45   まとめと学びの整理、チェックアウト

受講者のことば

  • リーダーシップのあり方について今までとは違うイメージを得ることができました。
  • 引っ張るリーダーには、私はなれないとあきらめていたけど、このようなリーダーシップ手法なら、やってみようと思いました。
  • チームの場づくりの重要性とツールが理解できた。
  • 研修は非常に面白く、自分の中で実践できることが見つかりました。
  • とにかく楽しい研修でした。また実習を通してファシリテーター型リーダーについて学ぶことができ、自分でもできるのではという自信を持つことができた。
  • グループワークにより研修の目的が体感できた。
  • コンテントとプロセスの違いがわかった。意識して場づくりをしたい。
  • 自分のリーダーシップについて新たな気づきがあった。
  • ファシリテーションのポイントを短時間で理解できた。またロールプレイをすることで現状の自分のレベルに気づくことができた。
  • 場のつくリ方、リフレクションの大切さを学んだ

導入企業・団体

イオンデライト、エクセルスタッフ、パナソニックコネクト、メルク、多治見病院、大和ハウス工業、日新システムズ、エアウォータ労働組合、アシックス労働組合、など。

【実施レポート】

労働組合役員向け ファシリテーター型リーダーシップ研修 〜“対話する力”が、組合を変える〜

中堅システム会社次世代リーダー向け「これからのリーダーシップ」研修