VUCAと言われる時代
10年ほど前からVUCAという言葉をよく聞くようになりました。
- Volatility(変動性:変化の性質、量、スピード、大きさが予測不能)
- Uncertainty(不確実性:問題や出来事の予測がつかない)
- Complexity(複雑性:多数の理解困難な原因、抑制因子が絡み合っている)
- Ambiguity(曖昧性:出来事の因果関係がまったく不明瞭で前例もない)
このような社会環境の中で私たちは生きています。
高度成長時代のように、どこかに成長のモデルがある時代ではなくなってきました。
組織内の変化
- 成果主義(効率至上主義)
- 個業化する仕事のスタイル
- メンバーの多様化が進む
- 複雑で、不確実で前例のない時代
- 仕事以外の時間など作れない
- 個人の仕事観の変化(会社は仕事だけプライベートは別)
このような時代では、「一緒に働いていると親しくなって人間関係はできていくだろう」というのは幻想です。チームを作るために少しコストをかける方が、チームワークが向上して業績につながります。チームが出来ているといっても安心してはいけません。定期的にチームのメンテナンスをしないと、少しずつチームはバラバラになっていきます。
そういうことに対応するために、数年前から”組織開発”が再度注目されてきました。
通常の人事管理の対象が「人」であるのに対し、組織開発の対象は人と人の「関係性」や「相互作用」です。組織開発とは、組織に内在するエネルギーや主体性を引き出す機能であり、人と人の「関係性」の変化や「相互作用」が、組織を変化させていくという考え方であるといえます。(「入門 組織開発」 中村和彦氏)
組織の、人と人との 「関係性」や「相互作用」 を組織として学び、変化していくために、チーミングやリーダーシップなどを学び直す必要があります。
今の時代環境にあったリーダーシップや組織の仕組みを開発していく姿勢が重要だと思います。
企業から小さな組織までのコンサルの事例や、今の時代に必要なリーダーシップの考え方を別のページで紹介していきます。